□よくある質問
Q:インプラントのメリットは?
A:インプラントの一番のメリットは、隣の健康の歯を削らないことです。
ご承知のように、歯は治療し削りだすと長持ちしなくなります。
両サイドの歯を削り、橋のように被せ物をする治療をブリッジと言いますが、
文献的に平均10年で何らかのトラブルが出ると言われています。
インプラントは現在10年で90パーセント以上の生存率を示しています。
Q:インプラント手術って痛いですか?
A.歯を抜く程度かそれ以下だと思います。炎症の無い部分への外科処置
による反応性の炎症のみのため、通常抜歯よりもむしろ痛みはすくないともいえます。
ですが、やはりたくさんの手術を行った場合は術後に痛みは出ますが、
鎮痛剤でコントロールできる範囲とお考えください
GBRなどの造骨術を併用すると一般に術後の腫れを伴います。
割と腫脹は強く出ますが見た目ほど疼痛はありません。
Q:インプラントは誰でもできますか?
絶対禁忌症はなくなってきておりますが、全身疾患(コントロールできていない糖尿病、
血液疾患など)をお持ちの患者様は、主治医との相談が必要になります。
喫煙者はリスクが高いといわれていますので、禁煙をお勧めいたします
近年、骨粗鬆症にてビスフォスフォート製剤を服用されている方もまれに
顎炎を引き起こすことが示唆されています。
Q.インプラントはどのくらいもちますか?
A.定期的に検診をして、しっかりと手入れをすれば
天然の歯と同等か最近の研究ではむしろそれ以上に
もたせることができ ます。
しかし、手入れをせずに定期健診も受けなければ
歯周病のような状態になり抜け落ちることもあります。
これは天然の歯と同じです。
Q.入院しないといけないのですか?
A.現在はよほど特殊な理由がなければ入院の必要はありません。
10年以上前は全長が20ミリにも達するインプラントが必要だった時代もあり、
そのころは全身麻酔を行い手術をしていたこともありましたが、
現在は10ミリから12ミリの全長のものが主流となりその結果局所麻酔で十分になりました。
この5ミリ程度の差ですが、術式の変化とあいまってお口の中での切開の量も
格段に少なく手術侵襲が減りました。もちろん その日に帰れます。
Q.手術ができないような場合はありますか?
局所的な問題としては、インプラントを埋入する骨が薄すぎる場合、幅がなさ過ぎる場合です。
ただし現在GBRなどの骨造成手術が適用の拡大に寄与し、
以前は無理と思われていた部分にも埋入できるようになってきております。
Q.手術当日、仕事はできますか?
A.埋入の本数にもよりますが一般的な手術、一般的な仕事なら特に大きな問題はありません。
激しい運動や飲酒は当日は避けた方が無難です。
体力的にハードなお仕事の方は当日はお休みすることをおすすめいしたします。
また可能であれば術後の痛み、不快感などを考えると、ゆっくりとされることをお勧めします。
Q.なぜ入れ歯と比べて、インプラントのほうが良いのでしょうか?
A.入れ歯というのは、どんなに上手に作成しても、天然の自分の歯と比べ、
25〜30%の咬む能力しかありません。また部分入れ歯の場合、
バネを残っている歯にかけるため、負担が大きくなり、
バネをかけられた歯の寿命が短くなることが証明されています。
その点、インプラントは、咬む能力は自分の歯とほぼ同じ、
また、残っている歯にも負担をかけません。
その他、ピンクの床の部分がないため、
食事のとき、味がわかるようになります。
Q.インプラントが骨と接着しないということってありますか?
A.インプラント治療の成功率は、残念ながら100%ではありません。
まれに何らかの原因により骨に生着しなかったインプラント体は、早期に除去し、
すこしサイズの大きいものに入れ替えることにより、
最終的に100%に近い結果を得ることができます。
近年、骨接合(オッセオインテグレーション)に関与する遺伝子の介在を示唆する
論文がでてきております。もしかすると生着しやすい方、しにくい方が遺伝学的
に証明されるのかもしれません。
Q.忙しいので回数はあまり通うことが出来ません。通院回数と期間を教えてください
A.治療期間は、下顎の場合は通常4カ月位、
上顎の場合は通常6カ月位で歯を装着することができます。
ただし、骨増大法やサイナスリフト法を使った場合は、
上記期間にプラス9ヶ月となります。 通院回数はインプラント治療を行う上
で何も問題なく補助手術も行わない場合、
最短で上下顎とも8回位の来院で治療を終了することができると思います。